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遺伝子検査キットの正確さ

遺伝子検査キットの正確さを絶対的なものだとお考えの方も多いと思いますのでここで解説をしておきたいと思います。

遺伝子検査の判定は絶対?

まず知っておいて頂きたいのは、現在の遺伝子検査キット、インターネットなどで売られているものは検査項目に対しての検査遺伝子数が少数だということです。

例えばダイエットの遺伝子検査でよく検査される遺伝子は、β3AR、UCP1、β2ARという3つの遺伝子で、そのいずれもがあなたの体型や味の嗜好などと相関関係が見られるものです。

ですが、あなたの体型というのはこの3つの遺伝子「だけで」決まっているものではありません。

ここに落とし穴があります。検査結果は目安にはなってもその結果が絶対に正確ではないのは、あなたという人間は2万数千の遺伝子で出来ているのに、そのうちの3つを調べて「あなたは将来おなか回りに贅肉がつく傾向がある」と言われたからといって「必ず」「絶対に」そうなるわけではありません。他の様々な遺伝子が関わってあなたの体型、その傾向がわかってくるはずです。

検査結果は一生変わらない、けれど・・・

遺伝子検査キットのキャッチコピーとして「一度検査したらその結果は一生変わることはありません」というものがよく見られます。このように聞くと、我々は遺伝子検査の正確さを信じて疑わなくなりがちです。

確かに、検査した遺伝子の、検査した反応に関しては、結果は生きている間に変わることはないかもしれません。けれど、上記の通り、「検査している少数の遺伝子に関しては」という前書きが抜けています。

将来的に、我々が気軽に検査することが出来る遺伝子数が増えた場合、様々な遺伝子の関係性によって、3つの遺伝子を調べた結果では「太りやすい体質」と言われていた人の検査結果が、20個の関連する遺伝子を調べたところ「太りにくい体質」と診断結果が変わることは、十分あり得ることだと考えます。

実際、私自身、アメリカの2つの遺伝子検査に申し込んでみたところ、とある病気に対して、将来的なリスクがアリとナシで分かれたものがありました。調べてみると、その病気に関係して検査をする遺伝子数が違っていたのです。このようなことは十分起こり得ます。

私たちは遺伝子検査の結果をどのように受け止めたらいいのか?

正直いって、この答えは誰にも出せないように思えます。前述した3つのダイエットに特に関係する遺伝子も、ある程度参考になることには間違いないですから。

その情報を上手く活用するのもしないのもあなた次第。

ただし、環境や時間軸という考え方を無視して検査結果を絶対視するのは、遺伝子検査が将来的にどんなに進歩したとしてもしてはいけないことだと思っています。

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